剣筆舎

過去現在未来を繋ぎたい。ヒトモノコトを結びたい。

出版応援プロジェクト
甲野善紀(武術研究者)と土田昇(土田刃物店店主)
奇才ふたりが全身全霊で楽しんだ、コアな職人対談!

巧拙無二(こうせつむに) 近代職人の道徳と美意識

武術研究者・甲野善紀氏と
土田刃物店店主・土田昇氏の、
職人をテーマにした対談本『巧拙無二』の
出版応援プロジェクトです。
千代鶴是秀や長谷川幸三郎、
嶋村幸三郎、伊藤宗一郎、野村貞夫ら、
刃物鍛冶や鉋台屋、大工など、
知る人ぞ知る稀代の職人たち。
職人の美意識や道徳、仁義、矜持を
奇才ふたりが語り尽くします。

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 かつて、これほど濃密で熱く、職人を語り合った対談はあったでしょうか? いえ、到底あるとは思えません。  なにしろ、ただでさえ数寄な著者ふたりが、無垢な子供のように無我夢中で語り尽くした、複数の大手出版社ですら避けて通ったほど、「専門知識満載」「知る人ぞ知る」という内容なのですから。  が、しかし、それでも、世に送り出す価値は確かにあると思うのです。そう、絶対にあるはずです。  専門知識がまったくなくとも、職人が「いかに尋常でない超絶技巧を身に着けていたか」「常識はずれとも言えるくらいに仁義や恥を重んじた粋な人たちであったか」など、それらのエピソードは、誰にでも十分読み応えあるものですし、いずれも大きく感銘を受けるに違いないでしょう。  効率化の荒波にさらされて、いくら技術は廃れていくとしても、仁義や恥、美意識まで手放す必要はありません。  今まさに、日本人の掌からこぼれ落ちつつある「なにか」を掬い上げるためのひとつの方法論が、この対談本で語られる「職人道徳」に内包されているのです。  序盤の斬り結ぶような緊張感のある問答から、終盤へ向かって胸襟を開いてゆく軽妙な会話がいたく魅力的な本書は、間違いなく、対談本でありがちな「予定調和」「暗黙の了解」がない、自信を持っておすすめできる一冊です。 「身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ」のお気持ちで、ぜひ手に取っていただければとても嬉しく思います。

目次
はじめに
仕事道具に触るのは感覚が育ってから
道具鍛冶の名工・千代鶴是秀の修行はじめ
「お前が本で学んだ事ではない、お前の一言を言ってみよ」
職人の「恥」
職人の思い入れと伝統
重い火床を片手でヒョイッ(玄能鍛冶・長谷川幸三郎)
職人と素人の違い
「こいつなら、いけるかもしれない」
手裏剣術が玄能作りのヒントに?!
墨掛け粗掘り五分(鉋台屋・伊藤宗一郎)
理想的な鉋台
名人大工と名人鍛冶の職人仁義合戦
野村貞夫棟梁の美意識
マサカリ遣いとゴルフのフォーム
息の根を止められた鋸鍛治
職人の「老い」
これからの職人の生き方
本当の名刀とは
職人の仁義
土田一郎、千代鶴是秀に出会う
清忠問答
穴大工の玄能の柄
「名工」たる所以
【追記対談】授業科目は、国語と歴史と体育だけ
あとがき
  • 刊行日
    2019年12月中旬
  • 判型
    四六判上製

  • 定価
    本体2,000円+税
  • ページ数
    288ページ(予定)

ライティング・構成

平尾文(ひらお あや)

 1987年、香川生まれ。
 2011年、神戸女学院大学文学部を卒業後、大学事務職員、法律事務職員を経て、フリーランスライターへ。
 武術家やスポーツ選手、音楽家、職人など、身体に関わる技芸の深奥を広く紹介するライターを目指している。
 これまで携わった作品に、『今までにない職業をつくる』(ミシマ社)、『できない理由は、その頑張りと努力にあった』(甲野善紀氏/PHP研究所)、『ヒモトレ革命』(甲野善紀氏と小関勲氏共著/日貿出版社)などがある。

ブックデザイン

ムシカゴグラフィクス

 2004年、東京・神楽坂にて創業したデザイン事務所。
 文芸書・実用書・児童書をはじめとするブックデザイン、および様々なジャンルの雑誌・広告・WEBサイトを手がけるクリエーター集団。
 第19回読売新聞出版広告賞銀賞受賞。

 異能の著者ふたりが、心ゆくまで語り明かした対談本の行く末はいかに?  出版史上、空前絶後の不況下で、起業してまで刊行を決めたこの企画――果たして無事に書籍化でき、世に産み落とされるのでしょうか。  いくつかの大手出版社が刊行をためらったという、圧倒的熱量の中身とは一体? 乞う、ご期待!

ご支援者へのリターン

  • 3,000円コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍1部
  • 5,000円コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍2部
    著者両氏の直筆サイン
  • 10,000円(限定15名様)コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍2部
    著者両氏の直筆サイン
    出版記念限定トートバッグ1袋
  • 10,000円(限定35名様)コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍2部
    著者両氏の直筆サイン
    ご支援者限定出版記念トークショー
    ご招待チケット1枚
  • 15,000円(限定10名様)コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍2部
    著者両氏の直筆サイン
    出版記念限定トートバッグ1袋
    ご支援者限定出版記念トークショー
    ご招待チケット1枚
  • 35,000円(限定3名様)コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍3部
    著者両氏の直筆サイン
    甲野善紀氏ご愛用江崎義巳氏製作
    八角棒手裏剣1本
  • 35,000円(限定1名様)コース
    著者両氏の直筆お礼状
    巻末お名前クレジット
    書籍3部
    著者両氏の直筆サイン
    土田昇氏製作切出小刀1本
  • ほか

※本プロジェクトはAll-in方式で実施いたしますので、目標金額に到達しない場合でも、計画を実行、リターンをお届けいたします。

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代表略歴

永田勝久(ながた かつひさ)

 1967年、千葉県柏市に生まれる。
 1991年、明治大学法学部卒業後、徳間書店に入社。
 1993年、徳間文庫編集部に配属。のち、徳間文庫編集長、文芸局長、書籍局長、アニメコミック局次長を経て、2018年に退職。
 2019年、剣筆舎を創業。
 25年ほどの編集生活で、おもに歴史時代小説を担い、フィクション、ノンフィクションを含めて、500を超える作品に携わる。
 日本最初のカルチャーセンターである産経学園の小説講座「プロ作家をねらえ!」で講師を、天狼院書店「小説家養成ゼミ」でゲスト講師を経験。
 現在、小学館や光文社、祥伝社、実業之日本社など複数の出版社で編集協力をしながら、ウェブマガジン「歴史行路」と電子書籍「歴史行路文庫」のアドバイザーを務める。

設立趣意書

 在りし日の巨星が伝え遺してきた創作物。
 今まさに、俊英が懸命に取り組む創作物。
 将来現れる賢哲が想像するだろう創作物。
 すべてが過去と現在、そして未来を繋ぐ、人類共通の偉大なる財産であり、現世の不条理と人間の業から解き放たれようとした、古今東西における創作者の魂の叫びが込められています。
 まさしく、一己の安寧と世界の平和を願ってやまない叫びなのです。
 人々が全身で受け止め、胸に刻み込むべき叫び――
 太古から文化の礎となってきた創作物の伝承と発展を担い、かけがえのない創作者を支援するため、我々は法人となる決意をしました。  我々の使命は、「創作者へ畏敬を抱き、創作物を通じて、一己の安寧と世界の平和に貢献する」。
 我々の理想とする将来像は、「気品の高い創作物を世界中に送り届け、人々とともに智慧を探究し、自己が飛躍する会社となる」。
 我々の共有する価値観は、「公正と誠実に立脚した運営」「独創と挑戦を併せ持つ事業」「良識と礼節に基づいた活動」。
 上記の設立趣意に違わぬ経営を我々は誓います。 2019年6月24日